あなたはクナイプのバスソルトを使用したことはありますか?私にとってクナイプシリーズはバスソルトNO.1のシリーズです。
金額的には少し高いですが、温浴効果が高く、そして香りも楽しめるラインナップが豊富という意味では、クナイプシリーズの右に出るものはないと言っても過言ではないと思っています。
今回はそんなクナイプシリーズの中から、アソートに組み込まれていない変わり種商品についての感想・レビューをまとめてみました。
「クナイプのこれってどうなの?」という人は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
ネロリの香り
純粋に「ネロリって何?」って思ったのでWikipediaで調べてみました。
ネロリ(ネロリ油、橙花油。英:Neroli oil)は、ダイダイ(ビターオレンジ)の花から水蒸気蒸留によって得られる精油のことである。
ダイダイの花1kgから約1gしか取れない成分らしいのですが、イタリアなどで主に生産されていて、オーデコロン等に使用されることが多いそうです。
アロマオイル、エッセンシャルオイルとしても人気のある成分らしいので、それらに詳しい人なら馴染みがあるのかもしれませんね。
顆粒状の時は綺麗なオレンジ色で、まさにパッケージカラーと一緒ですが、お湯に溶かすと緑茶の色に近くになります。
香りは非常に爽やかで、よく使用される柑橘系の香り(ゆずやグレープフルーツ)とは一線を画すと言っても過言じゃないフローラルな香りです。
ほのかに甘みがありますが決してしつこくなく、商品概要にある「やさしくてどこか懐かしい香り」という文言に納得させられてしまった逸品でした。
アロマオイルなどに馴染みのない私にとっては初めての香りでしたが、これを機にネロリのアロマを炊いてみたいと思うくらい、爽やかな柑橘系の香りです。
柑橘系の香りは好きだけど、一風変わったものに挑戦したいという方には文句無しにおすすめ。
ユズ&ジンジャーの香り
「全身にぬくもり巡る発汗バスタイム」がコンセプトのユズ&ジンジャーの芳香浴です。
ゆずの香りという入浴剤は数多く試してきましたし、珍しくも何ともありません。ジンジャーについても同じです。
ただし、この2つが混ざるとなると急にハードルが上がってしまうというか「美味しい物を2つ混ぜても超美味しくはならないよ?」と思ってしまいます。
しかも売り文句が「爽やかでスパイシー」と言うんですから、ちょっと汗をかいて肌を引き締めたいという時に最適なバスソルトなんじゃないかと思いました。
画像上では少し泡立っていて濁っているように見えてしまいますが、にごりタイプではなく透明タイプです。
そして香りも「柑橘系は間違いなく、柚子と言えば柚子なんだけど…なんか少し違う」という感じ。
成分表を見たらユズやショウガの他にもオレンジやグレープフルーツが使われているようなので、もしかしたらその影響かもしれません。
不快じゃない渋みがあるというか、爽やかなだけじゃないスパイシーさというのが分かります。
発汗バスタイムという売り文句にも偽りはなく、ポカポカ具合は非常に高いです。
発汗を売りにしているので夏場の半身浴にもいいかなと思いましたが、やはり冬場の寒い日に使いたいバスソルトという印象を受けました。
柑橘系が好きで、爽やかさや甘さ以外の面白みを堪能したいという人は、ぜひお試しください。
バニラ&ハニーの香り
非常に可愛らしいクマのぬいぐるみのパッケージと、優しさあふれる黄色いカラーが印象的なバスソルトです。
商品コンセプトの「Everything will be fine(きっとうまくいくよ)」にも大きく惹かれましたが、お香などには見られても入浴剤にはあまり無いバニラ&ハニーというチョイスにも大きく惹かれるものがありました。
花や果物、木々などの無難な香りが多く目立ち、基本的には「この香りはちょっと…」というような物がないクナイプが、ここにきて失敗作を出したかもしれないという密かな期待と不安。
個人的なことを言えば、ガリガリ君の「これはちょっと…」という商品を初めてみた時のような感情に似たものを感じましたね。
まず封を開けると、バニラの甘い香りが広がります。これ自体は全然不快な香りではないのですが、甘すぎて入浴剤としてはどうなんだろうという不安が残りました。
しかし、そこは天下のクナイプ。お湯に溶かすと丁度良い塩梅の甘さに代わり、全くしつこくないんです。少しうっとりしてしまうような優しい甘さに包まれます。
完全にバニラの香りで、ココナッツなんかと似た系統ですが、こんなに甘いのに不快じゃないというのは感動的と言っていいでしょう。
湯上がり後もほんのり甘さが残るという感じで文句無しです。
甘い香りそのものが好きじゃない人にはおすすめしませんが、バニラの香りが好きな人ならぜひとも試して欲しいと思います。
サクラの香り
日本人なら春の定番と言っても過言ではないサクラ。クナイプでも商品化されています。
商品コンセプトは「Now and forever(これまでも、これからも)」ということで、パッケージにはちょっとした一言が書けるスペースもありますので、卒業シーズンのプレゼントとしても手軽でオシャレではないでしょうか。
サクラの香りの入浴剤は他にも多々登場していますが、どれも「さくらんぼの香り」なんですよね。桜そのものの香りという訳ではなく、桜味のお菓子や食べ物の作られた香りという印象のモノが多いような気がします。
一方でこちらは、桜そのものの香りが忠実に再現できているという印象を受けました。さすがに桜の花びらを大量にお風呂に入れたら青臭くなりそうな気もしますが、そういうマイナス部分を取っ払ってサクラの良い部分だけを抽出したという感じ。
非常に優しい香りで、お湯色も薄いピンクということで雰囲気も持っています。春シーズンにはおすすめの入浴剤と言っていいでしょう。
ロータス&ジャスミンの香り
ジャスミンと聞くと入浴剤の香りにもよく使用されていますし、お茶などにも用いられていることから「身体にも良いんだろうな」という気がしますが、ロータスという植物の名前は初めて聞きました。
軽く調べてみたところ「フローラル調のエキゾチックな香りが人気のスイレンの一種」だそうです。香りが非常に良く、香水などに多く利用されているとのことでした。
キャッチコピーも「日常から解き放たれるような…」と表現しているので、浴室でうっとりできるような香りと考えて間違いないでしょう。
パッケージを開封してまず思ったのは「何かの香水でありそうな感じ!」という、非常に魅惑的な香りでした。色に引っ張られた感がありますが、私のイメージではANASUIです。
ちなみにANASUIでロータスを使っているかどうかを確認してみたところ、スズランとジャスミンが使われていたので、当たらずとも遠からずという感じだと思います。
甘みの中にもリゾート感というかゴージャス感のような気配があって、非日常という表現にピッタリの魅惑的な香りと言えるでしょう。個人的には大好きな香りです。
スミレの香り
こちらは甘くみずみずしいスミレの香りです。入浴剤で紫色と言えばラベンダーが定番ですが、個人的にはスミレの香りの入浴剤にはハズレがないと思っています。
スミレの花そのものについても、慎ましさと可憐さを持ち合わせていて、まさに日本人好みの花の代表格でないかと。
本製品のキャッチコピーは「Enjoy your life(いまをたのしもう)」となっているものの、私の印象としては「そんな活発な感じはしない香りだった」というのが素直な感想です。
パッケージは紫でしたし、スミレの花そのものも紫なのですが、実際のソルトはオレンジ色で、これをお湯に溶かすと黄色~黄緑のような明るい色に変わります。
すごくフルーティーで甘い香りが広がり、イメージとしては「甘い香りのフルーツキャンディに近い香り」のような印象を受けました。
甘さが自然で、しつこさがなく、清楚な感じがします。「これを嫌いな人はいないのでは?」と思えるくらい、甘くみずみずしい香りです。