1日の疲れを取る入浴において、入浴剤を使うのと使わないのとでは、疲れの取れ方に大きな差が生まれます。
せっかく貴重な時間を使ってお風呂に入るわけですから、ぜひ有意義な時間にしたいですよね?
疲れも取れますし、香りによるリラックス効果も得られますし、更には発汗によるデトックス効果などによる美容効果まで、入浴剤がもたらしてくれる効果は実に様々です。
そこで今回は入浴剤の中でも特に冬や寒い時期におすすめしたい、バスクリンから販売されている「きき湯シリーズ」について特集していきたいと思います。
きき湯 オーソドックス編
マグネシウム炭酸湯
- 腰痛、肩こりに効く
- サッパリとしたカボスの香り
- きき湯シリーズ1番人気の商品
数ある症状の中から「腰痛」「肩こり」にスポットを当てた入浴剤です。
寒い時期は関節痛などに悩まされるという人も多いと思うので、そういう人にもおすすめの入浴剤ですね。
この手の商品では「症状だとこれなんだけど、香りが好みじゃない」というパターンもありますが、カボスの香りは非常にオーソドックスで万人向けの香りだと思います。
入浴後のポカポカも持続しますが、そこに関してはもっと優秀な入浴剤が他にあるので、湯上り後の持続力は過信せずに湯冷めする前に寝るのがおすすめです。
カリウム芒硝炭酸湯
- 肩こり、疲労回復に効く
- ほのかに甘いはちみつレモンの香り
数ある症状の中から「肩こり」「疲労回復」にスポットを当てた入浴剤です。
「身体の中に痛い部位はないんだけど、とにかく疲れを取りたい」という人は、黄色が目印のカリウム芒硝炭酸湯がおすすめ。
筋肉の緊張をほぐしてくれる効果に期待できるので、慣れないことをした日や、同じ姿勢を取り続けたという日のケアにも持ってこいの入浴剤と言えるでしょう。
はちみつレモンの香りはアッサリしていて、変に甘ったるい香りではなく優しい香りだと思います。ただ、人によっては「トイレの芳香剤」っぽく感じてしまうかも…。
カルシウム炭酸湯
- 疲労、肩こりに効く
- 爽やかなラムネの香り
数ある症状の中から「疲労」「肩こり」にスポットを当てた入浴剤です。
「具体的な痛みはないけど、疲労が取りたい」という人におすすめですね。
ここだけ見ると「上で紹介したカリウム芒硝炭酸湯と何が違うの?」と思う人もいるかと思いますが、ここで注意事項が1つ。
炭酸カルシウムが持つ温浴効果は、ぬる湯で最も発揮されるとのことでした。冬のお風呂にも使えますが、どちらかと言うと真価を発揮するのは夏のお風呂かもしれません。
淡いブルーは睡眠に誘う効果もありそうなので、お風呂上りにぐっすり眠りたいという人も良さそうです。あとラムネの香りがメチャクチャ斬新!
食塩炭酸湯
- 冷え性、疲労に効く
- 潮騒の香り
- ボディケアに最適
まさに寒い日には嬉しい、身体の芯から温めてくれるタイプの入浴剤です。
冷え性、疲労に効くので、女性に嬉しい入浴剤かもしれませんね。
潮騒の香りと言われると分かりにくいような気もしますが、個人的には柑橘系の香りに近いように思いました(個人的には海っぽさをイメージしていましたが、そんな感じではありません)。
香り自体はあまり強くなく、ほのかに香る程度です。
こちらもにごり湯ということもあって、肌がしっとりする仕上がりなので、ボディケアに興味がある人におすすめ。あと夏の冷房疲れなどにもおすすめですよ。
※にごりタイプの入浴剤の為、給湯器に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
クレイ重曹炭酸湯
- 肌荒れ、しっしんに効く
- 温泉気分が味わえる湯けむりの香り
- スキンケアに最適
冬場特有の乾燥肌による肌の痒みには高い効果を発揮してくれる、乳白色の入浴剤です。肌荒れや湿疹に効果があるとされています。
温泉に浸かっているようなしっとりさを体感できるので、スキンケアに興味のある人にはおすすめしたい入浴剤です。
これで肌の炎症が落ち着いたという意見も散見されますね。
※にごりタイプの入浴剤の為、給湯器に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
ミョウバン炭酸湯
- にきび、しっしんに効く
- リーフの香り
- スキンケアに最適
こちらはにごり系ではなく透明タイプの入浴剤ですが、スキンケアに特化しているようです。湯上り後のお肌もしっとりします。色は紫色で、非常に綺麗です。
個人的にはラベンダーの香りがあまり好きではないので、リーフの香りで紫色が楽しめるのは貴重だと思いました(紫色と言えば大半がラベンダーですからね)。
ミョウバンは体臭予防にも効果が高いので、汗が気になる夏場の使用に適しているかもしれません。
※ミョウバンが使われている為、給湯器に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
きき湯 アロマリズム編
きき湯 アロマリズムとは?
- きき湯の効果で身体の疲れをケア
- 本格アロマで疲れた気分をケア
従来のきき湯の効果はそのままに、アロマの香りをプラスワンしたシリーズがコチラです。
通常の入浴剤であれば作られた香りというイメージが強いですが、そういう意味では本格派の香りが多いラインナップとなっています。
香りの演出に使用されているのは天然精油や自然界に存在する香り成分であるため、人や浴槽にとって悪影響を及ぼしません。
また、生後3ヶ月以上の赤ちゃんと一緒に入浴できるという部分を謳い文句にしていることからも、非常に安全性の高い商品であることが伺えますよ。
「身体の疲れを取るのはもちろん、なによりもリラックスしたい!」という人は、好きな香りに包まれることで至極の時間を堪能できるでしょう。
リラクシングネロリの香り
天然精油を使用し、リラックス効果に特化したきき湯の中でも猛プッシュされているのがコチラ。
リラックスできる優雅な香りとはよく言ったもので、まさにそんな感じです。ただ、使用者を大きく選ぶような香りで、良くも悪くも大きなクセがあります。
通常のきき湯よりも香りが持続するのも大きな特徴。
「割と長い時間お湯に浸かっていたい」という場合は、アロマリズム系の入浴剤もいいかもしれません。
クリアリングヴァーベナの香り
「ヴァーベナって何ぞや?」と思う人も多いかと思いますが、ままでレモンです。レモンガムのような香りと思っていただければと思います。
酸っぱい感じを連想するというよりは、どちらかというと甘みが主張されているように思います。
レモン系の芳香剤を積極的に選んでいるという人にはおすすめです。
ユーカリ精油などもブレンドされていてリラックス効果は高められているようですが、香り以外の面で他のアロマリズム系の入浴剤との違いは良くわかりませんでした。
コンフォーティングオレンジの香り
落ち込んだ気分とくたびれた体にオススメとされているのが、コチラのコンフォーティングオレンジです。
通常のオレンジと何が違うのかはわかりませんでしたが、爽やかな柑橘系の香りが楽しめます。個人的には普通のオレンジの香りという印象で、可もなく不可もなくという感想ですね。
こちらもやはり通常のきき湯と比べると香りが長持ちするので、長時間楽しみたいという人にはおすすめ。
オレンジ精油とレモングラス精油のブレンドなので、万人ウケするのではないかと思います。
リフレッシングジュニパーの香り
ジュニパーベリー精油を始めとする天然精油をブレンドすることでリフレッシュ感のある香りを演出しているとのことでしたが、植物と木材の中間のような香りのように感じました。
薄い青色が綺麗で、視覚的には大きなリラックス効果が感じられるように思います。
私の経験上、青色の入浴剤は深い眠りに就けるイメージがあるのですが、そういう効果にも期待できそうですよ。
しかし決して悪くはないですが、リピートするのには材料が弱い感じも否めないです。「特にこれを選ぶ強い理由はないなぁ」といったところですね。
ドリーミングローズの香り
きき湯アロマリズムシリーズの中でも女性ウケが高そうな入浴剤がコチラ。
総じてローズ系の香りは保湿や美肌などの効果に特化していることが多く、入浴後も良い香りが持続することが多いですよね。
しかし本品は香りが控えめになっているせいか、バラ独特の華やかなイメージというかエレガントさに欠けているような印象を受けました。
まぁ言い直せば「本格派」とも言えるような気がしますけど…。明らかに作られた感のあるバラではなく、自然的なバラの香りが好きな人にはおすすめです。
きき湯 BATH ESTHE
きき湯 バスエステとは?
- 水素と炭酸のダブル発砲で、みずみずしくハリ・ツヤのある素肌へ
- きめ細かく濃い泡が素早く溶け、隅々まで行き渡る
- 保湿成分アルガンオイル配合
きき湯シリーズの中で、長時間の入浴に特化した入浴剤です。
少し温めのお風呂に長時間浸かることで、みずみずしくてハリ・ツヤのある素肌に生まれ変わります。
半身浴を楽しむという方や、入浴中のデトックスを期待して長時間入浴するという人は、本入浴剤を使用することでより高い効果が望めるようになるでしょう。
また、入浴剤が大きな粒状になっているため、浴槽全体で濃い泡が楽しめるようになっています。
フレッシュシトラスの香り
王道ながら外せないのがフレッシュシトラスの香りです。
非常に爽やかな柑橘系の香りなので、使用者を選ばずに楽しませてくれるでしょう。
水素と炭酸のダブル発砲ということで、その泡の発生量もすごいです。
粒の大きさに目を奪われてしまいますが、サッと溶けてすぐさま高い効果を発揮してくれるので、そういう意味でも非常に面白い入浴剤となっています。
クリアハーブの香り
こちらも王道のクリアハーブの香りです。
内容は前項のフレッシュシトラスの香りと相違ありません。香りで好きな方を選ぶと良いでしょう。
入浴後にポカポカが持続するというような実感は通常のきき湯と比較して高いようには感じませんが、保湿効果に関しては高く感じます。
乾燥肌に悩んでいる人が使用してみるのもおすすめです。
きき湯 ファインヒート編
きき湯ファインヒートとは?
- きき湯の約4倍を誇る濃厚炭酸湯
- ジンジャー末や温泉ミネラルなどの有効成分を配合
- 通常のきき湯と比較して、明らかに違う炭酸発砲量
- 雪国住まいの方の冬の入浴剤にはメチャクチャおすすめ
- 「湯冷め?なにそれ?」くらいのポカポカ感
きき湯シリーズの中でアップグレードなのがファインヒートと呼ばれる種類です。
とにかく温まるレベルが桁違いなので、冬には断トツでおすすめしたい入浴剤ですね。
香りは3種類で「グレープフルーツ/レモングラス/カシス&シトラス」というラインナップとなっています。
オーソドックスなきき湯シリーズと違い「肩こりならコレ!」というものではなく、香りが違うだけなので好みでどうぞ。
通常のきき湯と比較するとコストは若干かかりますが、1度味わったら離れられないくらいのポカポカ具合ですよ。
ちなみに売れ筋は、グレープフルーツだそうです。
グレープフルーツ
FINE HEATの中でも1番の売れ筋で、私自身の中でも「人におすすめするならコレ!」と思えるほど、抜群の安定感を持っている入浴剤がこちらです。
「グレープフルーツか?」と聞かれると微妙ですが、万人受けしやすいイイ香りだと思います。この香りが苦手だという人は相当少ないはず。
入浴後のポカポカ具合もたまりません。「ファインヒートすごい!」と思わせてくれる、ファインヒートの王道にしてエース的な存在と言っていいでしょう。
レモングラス
こちらはレモングラスですが、これもまた万人受けしそうな香りですね。
バブを始めとする他製品でも似たような香りがたくさん出ているので、入浴剤の香りにおける王道と言ったらコレになるんじゃないかと思います。
「ファインヒートに興味があるけど、失敗したくない!」と言う場合は、上記画像のような1回分を試してから大容量の物を購入するのも1つですし、迷ったらグレープフルーツかレモングラスを買っておけば間違いないです。
カシス&シトラス
香りの違いだけなので完全に好みによる部分ですが、私のおすすめはカシス&シトラスです。ぶっちゃけ何も聞かされずに香りを楽しんでも「この香りはカシス&シトラスだ!」とは、なりません。
しかし、これまでに紹介してきた2種類のファインヒートとは明らかに傾向が違う、変わり種的な香りではないかと。
爽やかな雰囲気があって、個人的には大好きです。ただし上にも書きましたが、人におすすめするならグレープフルーツです。
持ち越したくない疲れに最適なリセットナイト
ファインヒートシリーズに新商品が追加されました。その名も「ファインヒート リセットナイト」。
「翌日まで疲れを持ち越したくない人、就寝時に冷えで辛い人、明日も元気に過ごしたい人に向けて、体温リズムに着目し、おやすみ前の温浴習慣で元気な明日を応援する」というのが商品コンセプトだそうです。
温浴効果を高めて芯まで温めることで、快適な睡眠へと繋げてくれるとのことですが、確かに入浴後のポカポカ感は抜群だと感じました。
香りもリラックス樹木&ハーブの香りということで、ハーブの割りにはクセも少なく、万人受けするんじゃないかと思います。寒い日にゆっくり浸かるのには最適かも。
▶おやすみ前のきき湯ファインヒートリセットナイトは温浴効果抜群!
美容意識が高い人にはスマートモデルがオススメ
一方、ファインヒートシリーズには冷え性やだるい疲れに効果的なスマートモデルも存在します。こちらは発汗作用のあるトウガラシエキスや、保湿作用のあるレモンエキス配合です。
ホットシトラスの香りということで爽やかな香りがしますし、色もオレンジっぽい色なので、トウガラシの雰囲気は微塵も感じません。
そして、通常のファインヒートと比べて汗がガンガン出るかと聞かれたら微妙ですね。
その日の疲れにはファインヒート自体が効力を持っているので、本品は「ジムやヨガなどで長期的に疲労がたまっている人」や「美容、デトックスに強い関心のある人」におすすめかもしれません。
夏にオススメしたい きき湯 FINE HEAT 爽快リフレッシュ
コチラはバリ島の海を思わせるような爽快カラーが印象的な、夏におすすめのファインヒートです。ぐったりしてしまうような夏バテ感に効果のある入浴剤となっています。
ミント&レモンの香りということで、パッケージを開封した直後からずっと涼し気な香りが広がってきますが、ファインヒートというだけあってスースーするだけのメントール風呂という感じではありません。
冬とは違って少しぬるめのお湯にこれを入れ、少し長めに浸かるという使用方法をおすすめしますが、入浴直後にスースーするという感じはないので、そういうのをお求めの方にはおすすめできないです。
夏でもそれなりに温浴効果を得たいという人、スースーするようなわざとらしい感じじゃない爽快感が味わいたいという人におすすめ。
ファインヒート vs メディケイティッド
花王が誇る入浴剤の金字塔・バブにおける温浴効果が高い上位商品がメディケイティッドなのですが、それとファインヒートを比較検討してみました。
同じような香りを選択したにも関わらず、意外と内容は全く違うということがわかりましたので、興味のある人はぜひチェックしていただけると嬉しいです。
▶冬におすすめの入浴剤はどっち!?「きき湯 FINE HEAT」と「バブ メディケイティッド」を徹底比較
にごりタイプの入浴剤について
にごりタイプの入浴剤は、追い炊きをして給湯器の中に入ってしまうと、内部の部品に膜を張ってしまう恐れがあるため、使用する際は追い炊きをせずに使用後すぐ捨てる(あるいは再利用)のをおすすめします。
もし中の部品に膜を張ってしまうと、追い炊き不具合が発生する可能性があるので、ご注意ください。
最後に
私はクナイプの入浴剤を好んで使用しているのですが、本当に寒い日はファインヒートを選択しています。
寒い日は温かくして寝たいので、そんなときにもきき湯シリーズは重宝するんですよね。
何も使わないのと比べると圧倒的に違いますよ。効率良く疲れを取りたい人は、是非試してみてはいかがでしょうか?